機体登録の方法

今回はDIPS2.0を利用して機体登録をする手順をご紹介したいと思います。
100g以上のドローン・ラジコン機を屋外で飛行させる場合、機体登録の手続きが必要になります。この登録なしに屋外を飛ばすと、1年以下の懲役又は50万円以下の罰金という航空法の罰則を受けることになります。この罰則はドローン関係の罰則の中でもかなり重い内容であり、それだけ機体の登録、つまり所有者を特定した飛行というものが重要視されているということです。
※以下画像の出典は国土交通省DIPS操作マニュアルと筆者個人の画像です

 

まずはDIPS2.0にログイン

メインメニューから「新規登録」へ進みます

本人確認方法の選択について

個人の場合、いくつかあります。一番簡単なところからご紹介します。

  1. マイナンバーカードで登録
    ICカードリーダーを用意したり、マイナポータルAPをインストールしたり等の手間がありますが、この方法が一番手数料が安価(1台目900円、2台目以降890円)で登録完了までの時間も早いです。HP掲載機であれば即日で完了することもあります。
  2. 運転免許証で登録
    eKYCというシステムを利用して、スマホ上で完結する手続きです。スマホから手続きができるのでこちらも簡単ですが、運転免許証や顔写真を撮って送信する必要があります。また、手数料が上記より高い(1台目1450円、2台目以降1050円 )です。
  3. パスポート+住民票等(氏名、住所、生年月日がわかるもの)で登録
    こちらも eKYCというシステムを利用して、スマホ上で完結する手続きです。パスポート以外にも本人確認書類を1つないし2つ用意する必要があります。
    手数料は1台目1450円、2台目以降1050円 です。
  4. 本人確認書類を国土交通省へ郵送して登録
    DIPSに必要情報を入力後、本人確認書類を郵送する手続きです。完了まで日にちがかかります。 手数料は1台目1450円、2台目以降1050円 です。

※ちなみに最初から全くDIPSを使わず書類で機体登録手続きをすることもできますが、メールアドレスが必ず必要になり、手数料も最も高くなります。(1台2400円)

法人の場合、gBizIDプライムによる本人確認のみ有効です。手数料は1台目900円、2台目以降890円です。
gBizIDプライムとは、デジタル庁が発行している行政手続デジタル化促進のためのIDです。
gBizIDの発行が難しい場合など、当事務所で代理申請が可能です。お気軽にお問合せフォームよりお問い合わせください。

所有者情報の入力

マイナンバーカード、gBizIDを使用した場合、内容が反映されています。

 

 

 

 

 

 

 

機体情報の入力

HP掲載機の場合、重さ等の詳細が自動で入力されます。
改造機、自作機の場合は、さらに機体重量、最大離陸重量、機体寸法、画像の添付等が必要になります。

 

 

 

 

 

 

使用者情報の入力

所有者と使用者が違う場合、使用者の氏名、住所、電話番号、メールアドレスを入力します。

 

 

 

 

 

 

入力情報の確認

入力内容に間違いがなければ、「登録申請」を押して、メールを確認します。

 

 

 

 

 

 


上の青で囲まれたリンクを押して認証が完了しないと手続きが完了しませんので注意です。


このようなメールが届けば、あとは手数料納付の通知を待ちます。
通知までに0~5開庁日、自作機はさらに数日かかります。

手数料納付番号と納付用URLの通知

登録したメールアドレスに手数料納付用のメールが届きます。

登録完了

このようなメールが届けば、登録完了です!
登録情報の詳細は、メインメニューから確認できます。

 

登録番号の機体表示、リモートIDインポート

登録記号は、無人航空機の容易に取り外しができない外部から確認しやすい箇所にマジックやシールなど、耐久性のある方法で鮮明に表示しなければいけません。
テプラ等のシールで表示されているケースが多いです。
登録記号の文字は25kg以上の機体は25mm以上、25kg未満の機体は3mm以上の文字の高さで表示します。
☜登録例(黒塗り部分)

 

 

 

 

 

 

☜スマホアプリ「DIPS APP」にリモートIDを入力して、登録関係は完了です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

以上です。HP掲載機であれば、そこまで手間はかからないと思いますが、いかがでしょうか。
代行申請も承りますので、ご希望の方はお気軽にお問合せフォームにお問い合わせください。

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